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アイコニックなデザイン

Harley-Davidson Museumのアーカイブから、H-Dを象徴するブラックとオレンジの色の歴史を紐解いてみよう

鮮やかなオレンジと対照的なブラックの組み合わせは、一目見てハーレーとわかるコンビネーションだ。しかしなぜ、このビビッドな色調がHARLEY-DAVIDSON®のブランドに用いられるようになったのだろうか?


残念ながら、ハーレーダビッドソンがなぜブラックとオレンジを選んだのか、明確な理由を示す記録は残っていない。ただ、この色使いが初めて登場した時期や、どのように登場したのかは分かっている。

ハーレーダビッドソンのパーツやアクセサリーは1912年から販売されているが、予備のパーツはそれよりさらに前から販売されていた。くすんだオレンジの下地にブラックの文字と絵が描かれた包装が、パーツやアクセサリーの商品に使用され始めたのが1920年頃のことだ。この2色を使ったパーツの包装は、1920年代に広く使用されるようになっていく。それでもこの色が選ばれた明確な理由を示す証拠は見つかっていない。

バリエーションの派生
逆に言えば数十年の間、ハーレーダビッドソンの有名なバー&シールドロゴに使用されたカラーパターンはブラックとオレンジだけではなかった。バー&シールドロゴについては実際、長い間ルールが厳格に定義されていなかったため、カラーコンビネーションやフォント、デザインが統一されていなかった。時を同じくして、パーツの包装はほぼすべてがブラックとオレンジとなり、印刷された広告やアパレルにも登場するようになった。

この象徴的な色使いがハーレーダビッドソンのアパレルに採用され始めたのは1930年代だ。ブラックとオレンジのバー&シールドロゴに、両サイドに広がる「シルバーウイング」の刺繍パッチが施されたキャップやセーターもあった。このカラーパターンのセーターが、他のカラーバリエーションと共に販売されていた年もある。ブラックとオレンジが、ジャケット、ジャージー、シャツなどハーレーダビッドソンのアパレルに定期的に採用されるようになったのは1960年代後半だ。

新たなルックス
1963年、ハーレーダビッドソンはオフィシャルロゴの新たな方向性を模索し、オリジナルのバー&シールドロゴを現代風にアレンジした。燃料タンクの形状にフィットする横長のデザインは、非公式に「ダイヤモンド」ロゴと呼ばれることもあった。ブラックとオレンジバージョンのロゴは、印刷広告にしばしば使用されていた。またパーツの包装にも、ブラックとオレンジが採用され続けていた。

今日のバー&シールドロゴが定期的に使用されるようになったのは、1976年モデルからだ。これ以降、カラーコンビネーションを含むロゴのデザインが定まってゆく。そしてこのカラーパターンがアパレルや広告、情報伝達、その他のブランド活動で、より一般的に使用されるようになった。

現在ブラックとオレンジは、ハーレーダビッドソンを象徴する色として広く認知されている。すべてはハーレーダビッドソンの純正パーツやアクセサリーから始まったのだ。